朝日生命に生命保険を転換させられて約1500万円の損をさせられた記録

Diary

概要

  • このページの読者が私の家族が朝日生命にされた生命保険の転換によるトラップにかからないようにするために記事にしておきます。
  • 朝日生命にこのトラップにかけられる前までは、生命保険の営業のことを盲目的に信頼していましたが、完全にテレビCMや広告などによって囲い込まれていただけだということに気づきました。
  • 2011年の出来事です。

前提知識

終身保険と定期保険

生命保険には、大きく分けて終身保険と定期保険があります。わかりやすいようにすごい単純な例を使って説明します。

終身保険

終身保険は、だいたい支払金額と受け取り金額が同じような保険です。貯金に近い性質があります。

例えば、死亡したら300万円受け取れる保険があるとすると、毎月600円ぐらいの支払いになります。

ざっくりと、612円 x 12ヶ月 x 40年というようなものです。

定期保険

定期保険は、支払金額に対して受取金額が高額な保険です。

例えば、毎月612円の掛け金の終身保険だけでは保険の金額が少ないと感じた場合は、定期保険を利用します。

例えば、月に1200円の支払いで、死亡した場合に2000万円を遺族が受け取れるといったものになります。しかしながら、この掛け金は加入者の年齢によって大きく変わってきます。例えば、2000万円受け取れる保険だったとしても、20歳なら1200円/月の支払いですが、30歳なら1800円/月、50歳なら5000円/月の支払いといった具合に年齢とともに変わってきます。要するに死亡リスクとともに変動します。

保険の期間は数年〜40年といった具合で期間が異なります。期間と掛け金が大きく変わるので加入者の価値観やライフステージで変わってきます。

保険の性質から、掛け捨てと呼ばれています。

終身保険と定期保険のセット商品

終身保険と定期保険をセットにして1つにした商品もあります。適切に評価するためには終身部分と定期部分に切り分けて評価しましょう。

解約返戻金

終身保険には、解約返戻金というものがあります。終身保険は貯金に近い性質があると解説したように、中途解約しても払い込んだ保険料の一部が返還されます。

解約返戻金は指数的に増えていきます。契約して数年間はほとんどありませんが、徐々に増えていき、終身保険が満期になるとほとんど支払った金額と同額になります。

解約返戻金が初期は低い理由は、保険の営業への報酬の支払いや広告費用分の回収などにあてられるためです。

生命保険の転換とはなにか?

こちらの、生命保険文化センターが運営するページに基本的なことが書いてあるので、概要だけを参考にしておきましょう。

転換制度|保障内容の変更と対応方法|知っておきたい生命保険の基礎知識|生命保険を知る・学ぶ|公益財団法人 生命保険文化センター
公益財団法人生命保険文化センターは、公正・中立な立場で生活設計と生命保険に関する様々な情報を提供しています。(設立1976年)

なぜ概要だけかというと、このページの信憑性が無いからです。書いてある記事の内容は、生命保険を運営する会社に有利な図や説明が書かれています。

例えば、上記のページで使われている以下の図がありますが、このような図になることは稀です。

実際には以下のようになります。

生命保険を買うまたは、加入を検討するならば正しい知識を身に付ける必要があります。場合によっては高額な不動産を買うことよりリスクが高いと思いまし、生命保険の転換の場合はなおさら注意が必要です。

特に、「生命保険の転換」は、Googleのサジェストに出てくる内容を見れば分かる通り、消費者に不利な場合がほとんどです。

生命保険会社の営業の報酬の仕組み

今回の敵となる、生命保険会社の目的を知るためには生命保険会社の営業がどのような報酬体系になっているのかを理解する必要があります。

生命保険の営業は、成果連動がほとんどなので、成果を挙げなければ報酬が殆ど入ってきません。特に外資なんかは、フルコミッションと言って契約が取れなければ給与もゼロといった具合です。

生命保険という商材の報酬は、消費者が加入した1年間は消費者が支払った保険金額の3%、2年目は2%, 3年目は1%、4年目は無しという具合です。数字は適当ですが、大きな報酬は契約に対しての報酬です。

よって、契約を取らないといけません。

よく聞く話は、だいたい3年毎に保険のセールスレディがやってきて、「より良い保険ができましたよ」って言って、新たな保険に追加で加入させたり、既存の保険を別の保険に切り替えることです。それにより営業は報酬を得ます。

どのようにして転換させられたのか

生命保険会社は朝日生命です。

保険の比較

転換前の契約と転換後の保険内容を書いておきます。

  • 転換前の保険
    • 終身: 800万円
    • ほとんど払込は終えていて、残り72万支払い予定
  • 転換後の保険
    1. 終身: 150万円 + 定期保険
    2. 残り152万円支払い予定

転換前の保険は、いわゆるお宝保険と言われる部類の保険で、バブル期に加入した利率の良い保険です。ほとんど支払いが終わっている状態です。

これを家族4人分の契約すべてを転換させられました。

転換後の保険のほうが、どう考えても条件が悪化しています。死亡時に受け取れる金額が5分の1になっているにも関わらず、残りの支払金額も増加して80万円も余計に払うことになっています。意味不明です。

こんな条件が悪くなる保険を売る方も売る方ですし、契約する方もするほうです。

自己防衛するしかありません。

どのようにして転換させられたか?

おそらく、転換後の定期保険部分にフォーカスして

「死亡したら、今までなら800万円しかもらえなかったけど、新しい保険では2000万円もらえます」と言った具合のセールストークを使っているのだと思います。

朝日生命は、2000年頃から「保険王」という名称で新たな保険を販売しだしました。これに既存のバブル時に契約した消費者にとっては利率の良い契約をどんどん転換していきました。

この保険王は、終身保険と定期保険のセット販売です。売る側にとってはかなり都合の良い商品だと思います。商品を売る際には終身部分と定期部分の都合の良い方にフォーカスしてセールストークをすればよいのですから。

消費者は主に、貯蓄性か定期保険の受取額に注力するのでそれに合わせてトークをするだけで良いのです。そして、保険パッケージ自体もどんどん更新されていくので3年おきとかに転換を繰り返していき、加入者にとっては終身保険に入っているつもりでもすぐに契約転換するので全然解約返戻金が積み上がらないような保険になるわけです。

どのようにして気づいたか?

家族が私名義の生命保険を契約していて、生命保険の転換の際に私の印鑑が必要になったことが引き金でした。

私は、自分名義で生命保険を払ってもらっていることを知らなかったので、自分で加入している保険とのバランスを取るためにも既存契約を調査したところ、条件がかなり悪化していることを発見しました。

朝日生命の営業を呼び出して契約の撤回を要求

契約内容が、説明された内容と齟齬があるから契約の撤回を要求しましたが、もちろん断られました。

「あなたなら転換前と後のどちらの保険を選びますか?」と質問しましたが、回答しませんでした。

来た人

  • 小林 敦子
  • Position 国家資格:ファイナンシャル・プランニング技能士
  • Department 船橋支社 北小金営業所
  • Email kobayashi_atsuko3@email.asahi-life.co.jp
  • Company Phone 047-341-3264

2度めの呼び出し。

「生命保険協会にこの件をエスカレする」ということを伝えても動じない様子。

相変わらず、転換をもとに戻す姿勢は無いです。契約書にサインをした側が問題というスタンスでした。

後処理

保険業法施行規則の内容を参考にして、保険協会に相談したりしましたが結局は相手にしてもらえませんでした。

保険協会も名目は第三者的な立場での評価のはずですが、結局は生命保険会社側の立場です。

適切な説明手順で説明が行われ、契約書にサインをしたのだから契約の転換を覆すのは無理という結論でした。

転換後の契約

すべての朝日生命の保険は全部解約しました。

朝日生命の会社調査

評価機関による格付け

  • S&P: カバーしていない。
  • MJ: カバーしていない。
  • R&I: BBB+
  • JCR: BBB+

コメント: 生命保険会社の平均より低いです。資産運用規模が少ないのと、資産運用先の収益性によるものと思います。

ソルベンシー・マージン比率

954.9% (2021年度末)

コメント: 十分です。

参考までに、契約の転換が行われた2011年頃のソルベンシー・マージン比率の掲載がありました。当時の朝日生命はかなり低いです。200%を切ると行政指導が入るくらいなのでギリギリです。

今回紹介したような契約の転換を行いまくって、ソルベンシー・マージン比率を上げてきたのでしょう。。。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~ossann/seimeihoken_kakuzuke.html

売上

2021年度決算資料から引用。

コメント: 毎年数%ずつ減少しています。

契約規模

コメント: 売上金額は上昇している模様。件数が不明なので契約数の増減は不明。

資産の運用先

コメント: 国内株式と国内債券がほとんど。

経営理念

コメント: 全く理念を反映していない実態です。

まとめ

  • 生命保険に加入する場合は、しっかりとした知識をつけてからにしましょう。
  • 今回の被害額は全契約合計で約1,500万円になります。
  • この件を通して、信頼できる人と生命保険に関する知識を得られたことが収穫です。

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