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APC UPSのバッテリーを交換。3,000円で再生品ではない新品電池!(BR-550S-JP E)

はじめに

2021年4月12日に自宅サーバー、ネットワーク機器の電源を保護するためにAPCのUPSを購入しました。

型番は BR-550S-JP E です。

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中小規模ビジネス、家庭向けのUPS ー  中小規模ビジネス、家庭向けの大容量でかつ、自動電圧調整機能(AVR)が付いた電源バックアップソリューション(UPS)です。

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問題

稼働し始めて4年半が経過しましたが、2025年12月に入ってからUPSのバッテリーが劣化している旨のアラートが頻発するようになりました。

詳細は以下の記事にまとめてあります。

https://diary.teraren.com/posts/2025-11-27-apc-ups/

対処1:バッテリー再生の試み

ちょうど、車のバッテリーは鉛蓄電池で、サルフェーションを除去して充電を行えば、バッテリー自体を交換しなくても復活できるという話を聞きました。

色々調べていくとUPSのバッテリーも鉛蓄電池であることがわかりました。

APCのバッテリーには、ボルト数やバッテリーの種別が細かく書いていないので、色々調べていくと12V 7.2Ahの鉛蓄電池であることがわかりました。

APCのバッテリーの電圧を計測してみたら、 10.84V しかありませんでした。この電圧降下がバッテリー劣化の原因と思われます。

鉛蓄電池の場合はこの電圧降下はサルフェーションによるものと思われるので、サルフェーション除去充電を行うことにしました。

あまりモノを増やしたくないので、小型で安価な充電器を探したところ、以下の製品が見つかりました。

バッテリー充電器 12V 6A バッテリーチャージャー 4-100Ah鉛蓄バッテリー用 LEDランプ逆接続/ショート/過電圧/過電流保護 メンテナンス充電器 自転車 バイク用 日本語取り扱い説明書

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【安全保護】充電コードは耐熱そして酸化防止の銅線を含み、壊れにくいです。過充電/過電圧/過電流/ショートなどの保護回路が揃っている、また過電流保護、短絡保護、逆接続保護、過熱保護、過電圧保護、低電圧保

シンプルな充電器なので色々と手動で行う必要がありそうです。本体には「Repair」というボタンがあるだけです。このRepairボタンを押すとサルフェーション除去充電が開始されるようです。 みんからのレビューでも鉛蓄電池のサルフェーション除去に効果があると書かれていました。

でもちょっと怖いですね。

一応、Gemini 3 Proにもどのくらいのパルス充電を行うべきかを聞いてみました。

一旦、24時間〜48時間という回答が返ってきたので、電池本体の温度を計測しながら充電を行うことにしました。 また、膨張がないかも定期的に目視しながら充電を行うことにしました。

充電器のクリップが端子に固定できなかったので、プラス側は平型端子を自作して端子を露出して掴めるようにして充電を開始しました。

パルス充電を開始して、20時間程度経過したら「Full」という表示が充電器に出ました。

電圧を計測してみると、11.42Vまで回復していました。

UPSに戻してみましたが、相変わらずエラーが出てしまいます。

Geminiに再度聞いてみたら以下のような回答でした。

充電を中止する: これ以上の長時間充電は、バッテリーに不要な熱をかけるリスクが高く、安全上の懸念があります。 廃棄を検討する: このバッテリーは、UPSという重要な用途のバックアップ電源として使用するには、信頼性が完全に失われています。CSBのバッテリーはリサイクルが可能ですので、お住まいの自治体や専門の回収業者に相談し、廃棄処分を強くお勧めします。 新品への交換: APC RS 550Sを今後も利用されるのであれば、新しい純正RBC(Replacement Battery Cartridge)または互換品(7.2Ah)の購入が必要です。

なので、このバッテリーの再生は諦めました。

対処2:互換バッテリーの購入

UPSのバッテリーの上部にQRコードがあって、それをスキャンしてみると電池の詳細が判明しました。 CSBというメーカーの「GPL1272F2FR」になります。12V/7.2Ahの鉛蓄電池です。

APCはこのバッテリーにラベルを付けて販売しているようです。

ちなみに純正品はかなり高くて、新品のUPS(18,000円程度)を1台買えるのと同じくらいの値段(14,000円程度)になります。

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長いバッテリー寿命 ー インテリジェントバッテリーマネジメントシステムとの完全な互換性が得られるよう、APC UPS専用にシュナイダーエレクトリック、APCにより設計しております。

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Amazonでこの純正品に対する 再生品 の互換バッテリーが売っていることがわかりました。しかし、金額はさほど安くはありません。(7,000円程度)

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取替え時期の目安: 5〜25℃ 2年~2.5年 ※標準的な使用条件での期待寿命であり、保証値ではありません。 ※取替え時期を過ぎて使用するとUPSの機能を十分発揮できずバックアップ時間が短くなるだけで

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さらに調査を進めると、この12V 7.2Ahの鉛蓄電池は色々なメーカーから販売されていることがわかりました。サイズも規格品なので、以下のようなもっと安価なバッテリーも見つかりました。

YUASA ( ユアサ ) NP7-12 ■ 小形制御弁式鉛蓄電池 シールドバッテリー ■ 12V / 7Ah NP7-12

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信頼のユアサ製です。

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もっと安価なものもありますが、信頼性を考慮してこのあたりのものを購入しました。 Amazonなので配送も早く、注文してから2日で到着しました。

手前が古いバッテリー、奥が新しいバッテリーです。 よくよくAPCの電池を見てみると傷だらけでした。これ自体が再生バッテリーのように見えます!

右が新しいバッテリー、左が古いバッテリーです。 大きさが全く同じです。端子の形状が少し違いますが、問題なく接続できました。

新しいバッテリーの電圧を測定してみたら、13.07Vありました。新品なので当然ですね。

以下のようにしてインストールします。ぴったりです。

APCのUPSの電源を入れてみたら、正常に認識しました。アラートもでません。

商用電源を投入してから数秒経つと、バッテリーのセルフテストが走って残り時間などが表示されました。

これで無事にバッテリー交換が完了しました。UPS自体はまだまだ使えるので、バッテリー交換だけで延命できてよかったです。

参考情報

https://pepeprism.hatenablog.com/entry/2023/12/03/202852 https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000934956/#25813114

まとめ

APCのUPSのバッテリー交換は比較的簡単にできました。バッテリー自体も規格品なので、安価な互換バッテリーを購入して交換することができます。

コストまとめ

  • 純正バッテリー: 約14,000円
  • APC互換バッテリー: 約7,000円
  • 汎用12V 7.2Ah鉛蓄電池: 約3,000〜5,000円

今回は汎用バッテリーを購入し、純正品と比べて約10,000円のコスト削減に成功しました。

重要ポイント

  1. UPSバッテリーは12V 7.2Ahの汎用規格品が使用可能
  2. サルフェーション除去での再生は困難だった。そもそも再生品が新品のUPSに使われている可能性がある。
  3. 汎用的な規格なので互換バッテリーでも問題なく動作する
  4. バッテリー交換でUPSの寿命を延ばせる

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Yuki Matsukura

Yuki Matsukura

20年以上のソフトウェア開発経験を持つ技術リーダー。決済サービスやプラットフォーム開発を推進。IRONMAN完走者でもある。

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